めざせ 野菜1日350g! ちまこ通信

野菜たっぷり、薄味減塩、適度に凝り性の家庭料理を紹介しています

とっておき「黒豆レシピ」☆ 手間なし、簡単、ほっくり美味しい

今日で仕事納めという方も多いのではないでしょうか。

仕事が終わったら、お節作り!というお料理担当のみなさん。できれば楽して美味しいものを作りたいですよね。

今日ご紹介するのは、黒豆の甘煮☆

シワにならないのは、当たり前!ほっこりお豆の香りが残る、すてきなすてきな出来上がり。しかも手間要らずで、失敗もなし。

豆好きちまこがたどり着いた、とっておきレシピを紹介します。

 

黒豆のレシピ 

材料

  • 黒豆 1カップ(今回は120グラムありました)
  • 砂糖 100グラム〜120グラム(こればかりはお好みがあるので調整してください)豆の重量の80〜100%と考えてください。少なめから順次足していくのがおすすめ。
  • 水 吸水させる時は豆の体積の5倍くらい。(器の形状にもよりますが、必ずお豆が水に浸かっているようにしてください。)

作り方

  1. 黒豆をサッと洗い、蓋の出来る器に入れ、黒豆の体積5倍程度の水を入れて24時間以上吸水させます。おススメは、丸二日48時間の吸水です。
  2. 吸水させた黒豆と水を分ける。吸水時にできた黒い水は捨てません!
  3. 鍋にたっぷりの水を入れ、蒸し器の上に湿らせたキッチンペーパーを敷き、黒豆を均等に並べる。
  4. 沸騰するまでは強火、沸騰してからは沸騰が続く程度の弱火にして、50分蒸します。(必ずタイマーを使ってくださいね!蒸し器をかけているのを忘れないように。)
  5. 蒸し上がったら硬さをチェック。お好みの硬さより、やや柔らかいな、と思う位が良い加減。そ〜〜っとキッチンペーパーごと平らなお皿・お盆などに移動させます。(湯気でヤケドをしないように気をつけてくださいね) 
  6. この段階の豆の状態が写真左下です。皮にヒビが入っていた黒豆は、こんな風に皮が割れてしまいます。半分煮切ってあるのは、参考まで。中まで黒くはなりません。
  7. お鍋に、2で分けた黒い水と砂糖を入れ、火にかけて煮とかします。
  8. 砂糖が溶けたら、黒豆をそ〜っと鍋に戻します。この時、黒豆が完全に煮汁に使っていることが大切です。黒豆が空気に触れると、シワシワになってしまいますので。水が足りないようなら、水を足します。
  9. 強火にかけると灰汁が浮いてくるので、丁寧にとります。この時に、灰汁取りで黒豆を傷つけないように、煮汁は少し多めにしておきます。
  10. 3分くらい灰汁を取るとほとんど出なくなるので、弱火にして5分加熱します。
  11. 冷めるまで置いて、甘味を黒豆にしみ込ませて完成です。
  12. 中までずず〜っと甘くしたい方は、一旦冷やしてからもう一度加熱して冷ましてください。加熱→冷却を繰り返すほど中にしみ込んでいきます☆

 

蒸す方法の黒豆、いつもの煮豆との一番の違いは「香り」です。

ほっこりした食感はもちろん、ほくほくとしたお豆の香りが強く残ります。素材の良さが残るのでしょう。

そして調理時間が短く、お鍋の傍に張り付きになる時間がほとんどないのも利点ですね☆

何かと忙しい年末、時間を有効に使える、ありがたい作り方です。

 

今回は、鉄釘や鉄卵を持っていない方のために鉄製品を使いませんでした。

すると仕上がりが少し「茶色っぽい感じ」になりました。

真っ黒に仕上げたい方は、鉄釘などを使うことをおススメしま〜す。 

 

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注意すること

  • 柔らかさのチェックは5の段階でします。砂糖を吸うと少し硬くなるので、この段階では柔らかいかな?と思うくらいにしておきます。
  • 蒸し時間はあくまで目安です。
  • 黒豆の「大きさ」「新しさ」「品種?」によって柔らかくなり方は、全く違ってきます。2個くらいつまんでみて、蒸し時間を延ばしてください。

これまであった質問と私的回答

  • 黒豆が割れました!ーーー割れるのは、吸水が終わった段階で皮にヒビが入っている黒豆がほとんどです。どうしても割れるのが嫌なら吸水後に選別してください。でも、結構この段階でヒビ割れしますので、ちまこはそのまま蒸しています。
  • 蒸し布は不要?ーーー使わなかったことがないので、わかりましぇん。でも蒸し器にくっつかないか心配なので、使っています。
  • 蒸し器にどう並べるの?ーーーなるべく均等に。2段3段になっても構いませんが、あまり山盛りにすると火の通りが悪くなりますね。
  • 蒸した時に出る黒い水は使わないの?ーーー使ってもよいでしょうが、多分、灰汁が強く出ると思います。私は使ったことがないのでわかりまへん。
  • 黒豆の皮が剥けたーーー蒸し器から出すとき、煮汁に入れる時に乱暴に扱っていませんか?温かいうちは特に気をつけないと、皮が剥けてしまいます。また灰汁取りをする時、お玉や灰汁取りで豆を触らないように気をつけてくださいね。
  • 黒豆の色があせたーーー蒸し過ぎ?経験がないのでわからないのですが、一度だけこういう質問がありました。
  • 鉄は使わないのーーー使うことをおススメします。私は「鉄卵」を使っています。
  • 丹波の黒豆と普通の黒豆、どっちがいいの?ーーー丹波の黒豆がいいと、思う。他の産地の方、ごめんなさい。丹波の黒豆の新豆はふっくらするし、皮も割れにくい気がします。
  • お醤油や塩はいれないの?ーーーお好みでとしか言えませんが、ちまこは入れません。甘味を強く感じるようになると言いますが、甘味がクドくなる気がするので。

 

最後に、黒豆の新豆は12月20日頃から店頭に並ぶと聞いています。

ですから、準備よく12月初めまでに黒豆を買った方は、「平成25年物」を買っている可能性が高いのです。この場合、吸水時間を24時間以上にすることをおススメします。

 

写真上段が、吸水時間による黒豆の違いです。見た目はま〜ったく違いません。でもね、上から黒豆をお皿に落とした時の「音が違う!」

24時間吸水の方は「カチン」という硬い音、48時間は「ポトッ」という鈍い音。これが吸水程度の違いを表しているのかなと思います。

 

先日、黒豆のレシピを簡単に書いたところ、読んでくださった方や友人知人から思いの外多くのお問い合わせやつくレポをいただきました。今回は、それらの疑問に応えられるような記事にしたつもりです。

一人一人の方のお名前を挙げてお礼を書くことはできませんが、心から感謝しています。

「ざっくり」がキーワードのちまこなので、お問い合わせとつくレポがなければ、こんなに細かいQAは作れませんでした。みなさま謝謝☆☆☆

 

では、また。