蓮の花 その2 水揚げポンプ
こんばんは。
今日は予定を変更して、水揚げポンプの話をいたします。
昨日の記事で、「蓮の花を生けるのにはポンプを使う」と書いたところ、驚かれた方が多かったようですので補足説明をします。
生け花では、基本的に切られた植物を材料として使います。
切られたとは言っても植物はたくましくて、花瓶などに挿しておくと自力で水を吸ってくれるものがほとんどです。
ところが、中には水を吸う力が弱い植物があります。
こういう困ったちゃんを「水揚げがわるい」と言います。
水揚げが悪い植物は、切り口を焼いたり、薬に浸けたりして、水をよく吸い上げるように工夫を施します。
蓮、睡蓮といった水生植物も困ったちゃんの類いで、これらには強制的に水を入れていきます。
この時使うのが、「ポンプ」でして、見た目はこんな感じ。
使い方は、右に伸びるピストンを引っ張って、中央の胴体部分に水を吸い上げ、
広がったラッパのような口の中に、蓮の茎を入れ、
ピストン部分を押して、胴体に入った水を蓮に注入していく、というもの。
作業中の風景は、両手が塞がっているので写真にできません〜〜。
助手がいないからごめんなさいね。
それでですね、注目していただきたいのが蓮の茎☆
直径が1cmくらいあるものは普通で、もっと太いものもあります。
そして、見事に大きな空洞が空いています。
こんな茎なのでポンプで水を押し込むと、す〜っと入っていくのです。
茎の断面は、蓮根の断面に似ていると思いませんか?
蓮根を切るたびに蓮の茎を思い出し、蓮の茎を見ては蓮根を食べたいと思うちまこでした。
こちらは本物の「散り蓮華」
中華料理に出てくる「れんげ」って、本当に蓮の花びら型なのですね。
水物のお話はこれで終了!
次回から通常通り、お料理の記事に戻ります。
では、また。